グーグルマップが急に劣化!?原因はゼンリンとの契約解除?
2019年3月22日、Googleマップに異変が起きました。
マップから細い道が消えたり山影が湖になったりと、様々な異変が起きているようです。
その原因は、Googleがゼンリン社との契約を切ったからのようです。
今回はこの件について詳しくみていきましょう。
ゼンリンについて
そもそもゼンリンとは?
ゼンリンは、日本の地図データを作っている日本最大手の地図データ会社です。
自社サービスとして住宅地図や電子地図帳、みんなの地図(PSPのソフト)を販売していて、法人向けサービスとして電子地図を販売しています。
ゼンリンの地図データは非常に優秀で、BingやYahoo!、ナビタイムで使われている地図データは全てゼンリン地図が元になっています。
先日まではGoogleマップでもゼンリン地図が使われていたので、日本の電子地図としては不動の地位を得ていましたが、今回のGoogleとの契約切りによって株が急降下しているようです。
この先一体どうなることやら…。
なぜGoogleはゼンリンとの契約を切ったのか?
Googleマップではストリートビューを作るために日本全国の写真を、特殊技術と多くの人出を使って集めています。
当然ながらGoogleは技術力も高く、最近はAIで地図データ生成なども行なっているらしいので、わざわざゼンリンから地図のビッグデータを買う必要がないと判断したのでしょう。
Googleマップに起きた異変
では早速、Googleマップに起きた異変をいくつか見ていきましょう。
山影が湖になっている
Googleマップが劣化したらしいと聞いて、近所の地図見たら、山影が湖になってたw pic.twitter.com/B237RUOpPA
— りん (@rin_kawakoubou) 2019年3月22日
こwwwれwwwはwwwww
一番話題になっていた異変です。下手すると湖の中をナビで案内されてファッ!?となりそうですね。
やはりGoogleマップの生成にはAIを使っているようですね。海と陸地の区別なんかは衛星写真の色をAIで画像分析してるんですかね。
この日の22:30に同じ部分を見てみましたが、既に修正されていました。
さすが天下のGoogle様。ユーザー指摘への対応スピードは音速ですね。
細い道が消えている
劣化したグーグルマップだと売物件の通路がまったく見えない。これはひどい。これはひどい。これはひどい。 pic.twitter.com/aGOArOpjaF
— どエンド君 (@mikumo_hk) 2019年3月22日
よーく見てみるとわかりますが、細い道がいくつか消えてます。
まさか道路の描画データ生成までAIでやってるのか!?
そうだとしたらとんでもない技術力ですが、現時点では細い道が色々消えて品質が劣化しているので、世に出すのはちょっと早すぎた感が否めません。
私有地が道路になっている
Googleマップが劣化したと聞いて実家の地図見たら、お隣さんの庭が道路になってたw確かに通れるように見えるけど「庭」ですwww pic.twitter.com/a4zyuED18s
— オオキ (@F5N33keV3C1Jnib) 2019年3月22日
影響を受けたのはGoogleマップだけではないようです。
Googleナビでも色々とおかしな影響が報告されています。描画と違ってナビは根本的なシステム部分になるので、ここら辺の不具合修正は大変そうですね。
ただ私有地が道路扱いされるのはまずいのでは!?グーグルさん!
「いや〜Googleナビに案内されたんでぇ〜」って言い訳で私有地への不法侵入が増えたらどうするんですか!?
まあそんなことしても特にメリット無さそうですが。
他にも…
今回取り上げるのはここまでにしておきますが、これ以外にも様々な不具合が報告されています。
僕がTwitterで調べた限りでも、
- 家の周りが砂漠化していた
- 存在しない道路があった
- 一部道路がめっちゃ太くなってた
などの報告を発見できました。今なら面白い不具合がたくさん見つかりそうなので、興味のある方は是非自分でも調べてみてください!
これからGoogleマップはどうなるのか?
今は色々なトラブルに見舞われ、使い物にならなくなっているGoogleマップですが、今の地図を全て自社データ+AIで作ってるとしたら、今後どの地図サービスも抜かされるリスクがあるくらいとんでもないことです。
ゼンリンデータに頼っている他の地図サービスは、地図の質はゼンリン次第な部分が大きいので、今すぐに大きな変化を遂げることはないでしょう。(もちろんどの地図サービスも、多少はデータを自社で補完してるかもしれませんが。)
しかし全てを自社でまかない始めたGoogleは今後、一人勝ちできるレベルでぐんぐん発展する可能性が否定できません。
IT分野の発展速度はめちゃくちゃ早いので、明日明後日にもGoogleマップがとんでもなく使いやすくリプレースされることも考えられます。
AI使ってるなら、ちょっとチューニングしただけでも飛躍的な発展が望めます。
どちらにせよ、今後の地図サービス事情が楽しみですね〜
以上!